旭化成が世界中のデータを連携させて予測時間を短縮し、高い俊敏性を実現

同社のエンジニアリング プラスチック部門は、製品および顧客別の月別損益計算書を生成して、すばやい分析と変化への迅速な対応を実現

世界中の拠点でエンジニアリング プラスチック事業を展開する旭化成は、市場の変化に対応するために統合された収益管理システムを必要としていました。同社は Anaplan を導入することで、多くの時間と労力を必要としていた半年ごとの差益計算から、自動化された月ごとの実営業収入計算に移行しました。 Anaplan では詳細な財務情報に常にアクセスできるため、経営陣は財務状況や精度の高い予測をタイムリーに確認し、継続的なデジタル トランスフォーメーションに役立てています。

Anaplan を使うことで、これまで見ることのできなかった情報が見られるようになり、判断の軸も変化しました。
顕谷一平氏, 機能材料事業部長

5秒

以前は 10~20 分かかっていた収益予測を 5 秒で生成し、経営陣は市場の変化にすばやく対応

月ごと

の損益計算を製造、加工、販売の全部門で行うことで、戦略的な意思決定に必要な財務情報をタイムリーに提供 (以前は半年ごとに実施)


自動車メーカーを中心とした世界中の顧客にエンジニアリングプラスチックを提供するため、日本に本社を置く旭化成は、7 ヶ国に 11 の拠点を展開しています。
「我々は、シンガポールでエンジニアリング プラスチックを製造し、タイで加工し、それをヨーロッパで販売することがあります。このような柔軟性が弊社のグローバル ネットワークの強みです」と機能材料事業部長の顕谷一平氏は話します。

 

このネットワークは顧客に製品を届けることには役立ちますが、同時に旭化成の財務チームの業務を複雑なものにしています。
「最大の課題は、各製品の統合損益 (P&L) を把握するのが難しいということでした。もちろん我々は各拠点で収益計算を行っていますが、製造、加工、販売のすべてのプロセス全体にわたる製品ごとの利益を把握することは困難でした」と企画管理部機能材料企画室課長の崎田雄大氏は述べています。損益計算書の統合には非常に時間がかかるため 1 年に 2 回しか行うことができず、急速に変化する市場に対応するには不十分でした。

 

変革のための JUMP

旭化成はこれらの課題を解決するために、「Joint and Unified Management Platform」(JUMP) と呼ばれる変革システムを設計しました。6 ヶ月に及ぶ研究開発の結果、同社は Anaplan を JUMP の基盤として導入しました。旭化成のエンジニアリング プラスチックを製品グレード別、顧客別、他のカテゴリ別にカタログ化するために、数万ものマスター データが Anaplan に投入されました。

JUMP を使用して、世界中の製造、加工、販売拠点がそれぞれの実績を Anaplan に入力することで、統合された製品ごとの損益が自動的に集計されます。

ハニカム図

半年ごとに行っていた従来のプロセスで集計できた財務データは差益のみでしたが、Anaplan を使用した JUMP プラットフォームでは、設備の減価償却、修繕費、労務費、販売費および一般管理費 (SG&A) などの固定費も集計され、実際の営業収益を計算できます。
「これにより、エンジニアリング プラスチック部門全体だけでなく、より正確な各製品のパフォーマンスを把握することができ、収益予測の精度が大幅に向上しました」と顕谷氏は話します。

 

予測時間を短縮し、高い俊敏性を実現

JUMP はより精度が高いデータを生成するだけでなく、その生成速度も早くなりました。
「たとえば、業績予測を行う場合、原価などのパラメーターに変更が加えられると、従来のシステムでは 10~20 分ほど計算にかかっていました。Anaplan を使うと、これが 5 秒ほどで終わります。処理速度は大幅に短縮され、月ごとの業績を簡単に確認できるようになりました」と企画管理部機能材料企画室課長の崎田雄大氏は述べています。

 

管理者には、予算と実績が単一のダッシュボードに表示されます。
「Anaplan を使うことで、これまで見ることのできなかった情報が見られるようになり、判断の軸も変化しました」と顕谷氏は話します。
たとえば、同社は、製品グレード別および顧客別の収益を毎月確認し、意思決定のスピードを速め、新しい販売機会を迅速に活用できるようになりました。

集計された情報にすばやくアクセスできるようになったことで、変革を進める準備が整ったと顕谷氏は感じています。
「整然と構築されたこの環境のデータを最大限に活用することで、我々はデジタル トランスフォーメーションを推し進めたいと考えています」と同氏は結びました。

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旭化成パフォーマンスプロダクツ事業本部、機能材料事業部長、顕谷一平氏

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旭化成パフォーマンスプロダクツ事業本部、企画管理部、機能材料企画室課長、崎田雄大氏