Del Monte 社は Anaplan プラットフォームを活用してサプライチェーンと財務の連携を実現

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世界的な食品会社である Del Monte 社は、膨大な数のスプレッドシートと柔軟性に乏しい従来型のツールによる精度の低い予測に苦心していました。Anaplan を使って財務とサプライチェーン計画を連携させることで、費用分析と収益分析が改善し、エルニーニョなどの予定外の状況に対応することが可能になり、廃棄を削減し収益性を高めることができました。

以前は需要の変化への対応に 5 日間かかっていました。 Anaplan を導入した今では、5 分もかからずに必要な変更を運用に反映できるようになっています。

RK Del Rosario 氏, サプライチェーン計画マネージャー


課題

Anaplan の導入以前、Del Monte Pacific Ltd 社は、数百もの巨大なスプレッドシートと柔軟性の低い従来型のツールを使って、サプライチェーン プロセスと財務計画を管理していました。簡単なシナリオでもプロセスには時間がかかり、実行時間は最長で 6 時間に及んでいました。多くのプランニング シナリオでは、従来型のツールの使いづらさや、使うことで生じる遅れを回避するために、平均値が用いられていました。そのため、予測値は実際のコストとは大きくずれたものになってしまっていました。在庫管理はちぐはぐなものになり、計画プロセスの誤りは販売機会の喪失や過剰在庫を生み出していました。

解決策

Del Monte 社は、柔軟性と俊敏性を兼ね備えた単一のプランニング プラットフォームで財務プロセスとサプライチェーン計画プロセスを統合。財務部門は生産コストの正確な評価と、収益分析が可能になりました。また、この統合によって、市場の変化をリアルタイムで予測し、対応できるようになりました。たとえば、エルニーニョが発生した場合、生産割り当てが困難になることがありました。しかし Anaplan の導入後は、リアルタイムでシナリオを実行して収益性の低いエリアを特定し、その情報を営業、チャネル営業、ロジスティックの各チームに伝え、戦略の調整が可能になりました。

結果

これまで 2 週間かかっていたサプライチェーン財務計画プロセスは、Anaplan プラットフォームを使うことで 2 日間に短縮されました。需要の変化への対応に、以前は 5 日間かかっていました。Anaplan を導入した今では、5 分もかからずに必要な変更を運用に反映できるようになっています。今では、収益性の影響要因をチャネル別、SKU 別、顧客別に月単位で検討できるため、経営陣は情報に基づいた意思決定を行うことができるようになりました。

Anaplan を選んだ理由

Del Monte 社は日用消費財を取り扱っており、在庫管理には繊細さが求められます。供給計画と需要計画のミスマッチは、収益に直接的な影響を与えることになります。翌年の年間予算策定プロセスが近づく中で、新しいシステムの実装スピードが決定的な要因となっていました。他のベンダーはシステムの実装期間として 9~12 ヶ月を見積もりましたが、Anaplan の主要なサプライチェーン財務モデルの実装は、わずか 7 日で完了し、トレーニングやデータの取り込み、要件の収集を含めても 2 ヶ月で完了しました。