変化の激しい環境で俊敏性を獲得した Groupon 社

2008 年の創業以来、Groupon 社は顧客と加盟店のニーズに応えるべく、着実に成長と進化を続けてきました。Anaplan は、2013 年に同社に導入されて以降、その成長を支える役割を果たしてきました。Groupon 社の財務マネージャーである Megan Carrozza 氏は次のように述べています。「我々はパイオニアです。Anaplan にとって当社は、シカゴ地区で最初の顧客でした」

コネクテッド プランニングに対する成熟した入念なアプローチを構築した Groupon 社は、Anaplan 導入プロセスのさまざまな段階にある企業にとって刺激となり、見本となりました。

「Groupon 社では Anaplan 環境の 20 を超えるユースケースが三つのグループに分類されています」と、Master Anaplanner であり同社の Anaplan センター オブ エクセレンス (CoE) 責任者でもある Carrozza 氏は述べています。

• 財務統合は、Groupon 社の損益計算書や貸借対照表といった重要な財務文書の、信頼できる第一情報源を提供します。
• 財務フォーキャスト及びモデリングのユースケースは、財務の見通しと分析をサポートし、収益/利益計画、ワークフォース計画、設備投資計画、ベンダーレベル計画に利用できます。
• センター オブ エクセレンス (CoE) モデルは、他のユースケースをサポートし、他のユースケースによって共有されます。たとえば、革新的なマスター データ管理 (MDM) モデルでは、ETL (Extract/Transform/Load) タスクに SnapLogic を使い、Workday の社員情報、NetSuite の総勘定元帳の数値、Coupa のベンダー データ、そして Anaplan 自体といった個々のシステム間で、重要なデータの整合性を取ることができます。

Anaplan のモデルは、財務チームのメンバーであるセンター オブ エクセレンス (CoE) チームによって実行されます。Anaplan は財務チームのさまざまな職務で使用されており、「CFO の指揮下にいるチーム メンバーの大半が Anaplan を使っています」と Carrozza 氏は述べています。

4 人のメンバーで構成される CoE と、財務部門の特定の職務のモデル ビルダーが環境全体を監視します (これは一元/共同ハイブリッド アプローチと呼びます)。CoE の役割は、年に一度プロジェクトを確認して会社の戦略との整合を図ること、Groupon 社におけるすべての Anaplan モデルを設計して標準を維持すること、カスタマイズされた厳密な研修プログラムを実施して組織のモデル ビルダーをさらにトレーニングすることです。このような取り組みは、Groupon 社の 150 を超える Anaplan ユーザーがパワー ユーザーへと成長することにもつながります。

Carrozza 氏によると、自動化と標準化の実現は、会社全体のメリットになっています。自動化では、日常業務が軽減されて精度が向上し、時間が大幅に短縮されます。標準化では、複雑さが解消され、プロジェクト間で担当者を容易に移動できるようになります。また、自動化と標準化はプロセスの改善にも役立ちます。Carrozza 氏は次のように述べています。「Anaplan への移行にあたって、プロセスを順次移行する必要ありません。最も適切な方法で確実に移行が行われるからです」

これにより、何よりも重要なビジネス上のメリットが得られます。それは、ビジネス環境の変化に対する俊敏性です。Carrozza 氏は次のようにまとめています。「Anaplan には、当社のようなスピード重視の企業が自動化と標準化を実現するうえで必要となる、真に強力なパワーがあります」