Okta社が財務データに宿る意思決定の力を解き放つ

クラウドID管理プラットフォームで業界を牽引する企業は、統合と自動化によって財務・販売プロセスを加速させ、意思決定力を向上させています

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クラウドID管理プラットフォームで業界を牽引するオクタ社(Okta)は、Anaplanを活用して財務・販売ソリューションを構築することで財務プロセスを数週間単位で短縮し、スタートアップから始まった会社の上場を実現しました。その後、さらなる自動化とデータ統合機能を追加することでシステムを一新させ、それが数十億ドル規模の買収を成功させる上で重要な役割を果たしました。現在、このソリューションは日々の企業運営の中で信頼できる財務情報を提供し、スピーディーな意思決定を実現しています。

Anaplanのおかげで、帳簿の締め作業に要する時間を大幅に削減し、意思決定のスピードを大きく加速させられました。

ウィル・レデラー(Will Lederer)氏, ビジネス テクノロジー部門ディレクター

オクタ社のシングル サインオン及びID管理サービスは、世界中の個人ユーザーや企業が、Anaplanを含む無数のクラウド アプリケーションを安心して利用できるよう提供されています。2009年の創業からオクタ社の顧客ベースは拡大を続け、現在では16,000を超える企業がそのサービスを利用しています。そして、急成長を遂げるほか他のクラウド ソフトウェアのスタートアップ企業と同様に、オクタ社は高い性能を備えた財務システムを迅速に、そしてゼロから構築する必要がありました。つまり、状況の変化に応じてスケールの調整が可能で、進化しながら稼働を続けられるアプリケーションの選択が求められていたのです。

意思決定を加速する

そうして選ばれた複数のアプリケーションの中には、Anaplanも含まれていました。オクタ社が初めてAnaplanを財務計画および分析(FP&A)プロセスに導入したのは2015年のことです。このソリューションはスプレッドシートの利用を大幅に削減し、帳簿の締め作業に要する時間を数週間単位で削減しました。また、Anaplanの後押しの下、その後数年間で驚くべき成長を遂げたオクタ社は、2017年についに株式上場を果たしたのです。

それだけでは終わりません。財務部門がAnaplanを採用したことを受け、同社の販売オペレーション部門も、セールス キャパシティ計画に試験的にAnaplanを導入しました。セールス キャパシティ計画とは、会社が目指す収益成長目標を達成するために必要な顧客担当者の数を決定し、それを基に販売テリトリやノルマ計画を行うものです。また、財務プロセスへの最初の導入から5年ほど経った頃、オクタ社はAnaplanシステムを一新しました。統合プラットフォームとしてSnowflakeのデータ ウェアハウス及びBoomiを利用し、NetSuite、Salesforce、Workday、RevPro、及びCoupaとの自動統合を実現したのです。

Anaplanを導入し、さらに自動化および統合機能を追加することで、迅速な決算プロセスが、さらに詳細かつ持続可能なものになりました。「2週間から8日です。これだけの時間を帳簿の締め作業で短縮し、意思決定のスピードを大きく加速させられました」。オクタ社のビジネス テクノロジー部門でディレクターを務め、現在ソリューションの管理を担うウィル・レデラー氏は自身の見解をこのように語っています。さらにレデラー氏は、財務と販売部門それぞれのAnaplanモデルを統合することで、情報共有の効率性を改善するとともに手作業のデータ入力によるミスのリスクも軽減しました。

オンデマンドで機能を追加する

Anaplanソリューションは、2021年、オクタ社がID管理プラットフォームのプロバイダであるAuth0を65億ドルで買収した際にも、再びその真価を発揮しました。買収の完了後、オクタ社の経営陣はレデラー氏に、Auth0の財務データをオクタ社の財務システムに速やかに統合し、管理可能な状態にするよう指示しました。

その際も、Anaplanがあったために明確な見通しを立てることができたとレデラー氏は振り返ります。「統合されたAnaplanモデルに、ビジネス ユニットを追加してAuth0の財務データを移行できるようにしました。こうすることで、Auth0は連結ベースで5月分の業績を報告できます。買収が完了したのも5月でした」。こうして財務レポートは問題なく作成されたのです。「Anaplanがなかったら一体どうなっていたか、想像もつきません」

成功への土台

オクタ社が事業運営を続ける中で、意思決定者はますます信頼できるデータを求めるようになりました。そこで一役買ったのがAnaplanだとレデラー氏は言います。「私の仕事が正しければ、財務計画はもう会社にとっての問題ではありません」

オクタ社の経営陣は「数字を信頼できます」とレデラー氏は続けます。「彼らは、事業運営に必要な情報を、必要な時に得ることができます。その土台となっているのがAnaplanなのです」