自動化、接続、そしてスケーラビリティがServiceNow社の成長を支える

Anaplanを活用してデータ統合にかかる時間を10時間から10分に短縮することで、ServiceNow社の財務チームはパフォーマンス ドライバーについて理解し、その向上を目指せるようになりました

野心的な成長目標の達成を目指し、サービスナウ社 (ServiceNow)はビジネス プロセスの自動化とスケーラビリティの向上に取り組み続けています。マーケティング部門では、毎週仕事を始める前に10時間かけてデータを統合し、発注書の照合を行う必要がありました。その作業時間を10分に短縮したのがAnaplanです。Anaplanモデルを活用してプロセスを自動化することでデータ入力ミスのリスクが軽減し、さらに、処理にかかる時間が削減されたことで、財務アナリストたちはデータ分析を行ってビジネス ドライバーを理解し、業務の効率化や成長を支える戦略を考考えられるようになりました。

AnaplanのおかげでServiceNow社は自動化と標準化を実現し、大きな成長を遂げられました。
ショーン・ダーリン(Sean Dahlin)氏, 財務ソリューション アーキテクト

98%

の時間短縮を毎週のデータ統合処理で実現し、財務分析の時間を確保

何千

もの毎月の発注書処理を可能にした自動化


ServiceNow社は、5年間で収益を55億ドルから150億ドル超に伸ばすという、非常に野心的な成長目標を設定しています。 デジタル ワークフローを扱う同社がこの劇的な成長を遂げるには、単に売上を伸ばすだけでは足りません。戦略財務部門ディレクターのサンディ・スワンソン(Sandy Swanson)氏が言うように、仕事の方法自体を大きく変える必要があるのです。「つまり、財務組織としてより先進的な存在になるために、新しい世界に足を踏み入れるということです」と彼女は説明します。「会社としてスケーラビリティを高め、成長していくためには変化が必要なのです」

点と点をつなぐ日々の苦悩

発注書の処理のように、時間はかかってもそこから生まれる戦略的な価値がほとんどないルーチンワークは、変革の障害物となりかねません。ServiceNow社の発注書の60 %を発行し、同社のマーケティング部門を支える財務チームもこの問題に直面していました。「何千、何万とある発注書を処理し、どれが未収で、いくらが回収済みで、予測はどう立てるべきか、というように点と点をつないで全体像を明らかにするには、大変な時間を要しました」とスワンソン氏は振り返ります。

さらに、発注書の処理に必要なデータが複数のシステムに分かれていたことも、この問題の一端でした。データを手作業で組み合わせるには何時間もの貴重な時間を要し、ミスが発生するリスクもあります。「チームのマネージャーとして、皆が苦労する様子を毎日見ていました」とスワンソン氏は言います。「そして、Anaplanならこの問題を解決できると信じていました」

自動化が可能にする詳細な分析

手動で行われていたデータ統合プロセスの自動化を任されたのは、財務ソリューション アーキテクトであるショーン・ダーリン氏でした。「私が行ったことは、基本的にはプロセスの構築です。パイプラインを当社のデータ ウェアハウスから、ビジネス ロジックが組み込まれたAnaplanへと移したのです」と彼は振り返ります。「これにより、毎週10時間かかっていたデータ統合プロセスが10分に短縮されました」

プロセスの自動化によってデータ入力ミスのリスクが軽減されただけでなく、財務チームは財務分析や戦略の考案に時間を使えるようになりました。「財務チームは、事業状況やその背景を理解し、どうすればさらなる成長を後押しできるか考えられるようになったのです」とダーリン氏は言います。

さらに大きな目標を見据えて

「AnaplanのおかげでServiceNow社は自動化と標準化を実現し、大きな成長を遂げられました」とダーリンは説明します。「その結果、まったく異なる事業単位どうしが協力し、会社全体として成長のための道筋や計画を構築できるになりました」

発注書の処理は、ServiceNow社がAnaplanを活用して実現したビジネス変革のほんの一例です。たとえば、計画支出モデルの活用も大きな成果の1つです。リーダー陣は戦略的な取り組みにかかるコストを明確に把握し、長期計画と年間事業計画の両方に計画支出を組み込めます。また、販売テリトリやノルマのモデル作成および計画、人員ニーズの予測やレポート作成など、さまざまな部門でAnaplanが活用されています。戦略財務部門ヴァイス プレジデント兼FP&A部門責任者のファ・ツァオ(Hwa Tsao)氏は、予測サイクルの劇的な改善を感じていました。「毎月の予測とシナリオ作成を今すぐ行えます」と彼は言います。「Anaplanがあれば、企業レベルでさまざまな可能性を想定した予測が可能です。また、計算の精度も高く、信頼のデータを作成できます。どれも、従来のツールでは不可能だったことです」

「Anaplanを使って私たちが目指しているのは、実際のところコネクテッド プランニングの実現なのです」。そう説明するスワンソン氏は、Anaplanプラットフォームのおかげで、今では人工知能や機械学習を自由に活用できるようになったと言います。「すべての予測や計画を1つのツールで完結したいと考えています」。 今、ServiceNow社の財務チームは、会社の成長目標を実現させる上で、以前よりも重要な役割を担うようになりました。Anaplanの導入が、チームの存在意義を高めることにつながったのです。

戦略財務担当ディレクターのサンディ・スワンソン(Sandy Swanson): ServiceNowはクラウド ソフトウェアの会社であり、企業をサポートするサービスを提供しています。ServiceNowは非常に野心的な目標を掲げており、非常に高い成長を遂げています。そのため、戦略的財務に携わることは、財務組織としてより高度になれるような新しい世界に入るということなのです。そして、企業として成長するためには、変化することが必要です。

マーケティング部門は、社内で開設されているPOの6割を占めています。何千何万というPO(注文書)を見て、何が発生していて、いくら支払われているのか、そして予測はどうなっているのか、という点を把握しようとすると、何週間もかかってしまうのです。

ショーン・ダーリン(Sean Dahlin)、財務ソリューション アーキテクト: ERPや社内ツールからのさまざまなデータを統合するのに、チームは10時間以上かかっていました。

サンディ:毎月同じことを繰り返し、何時間もかけて手作業で行っていました。しかも、手作業なのでミスが許されない。私はマネージャーとして、彼らが毎日抱えている苦労を目の当たりにし、Anaplanがそれを解決してくれると知っていました。

ショーン:私は、データ ウェアハウスからAnaplanへのパイプラインを構築し、ビジネスロジックをエンコードしたプロセスを構築しました。これにより、1週間に10時間かかっていたデータの統合作業が、10分で済むようになりました。

サンディ:その結果、時間を大幅に節約できました。これは大きな成果です。

ショーン: 彼らは今、ビジネスで何が起こっているのか、そして今後どのように影響を及ぼせるのか、その原動力を理解できます。

サンディ:ServiceNowでは、Anaplanで実現しようとしているのは、まさに「コネクテッド プランニング」です。1つのツールですべての予測やプランニングを行えるようにしたいのです。機械学習やAIを使って、未来の状態を本当に実現できるようにしたいのです。そこで、Anaplanは、私たちをそこまで導いてくれるツールだと感じたのです。

ショーン:私たちは、売上高を100億、150億、そしてその先へと成長させる計画ですが、Anaplanは自動化と標準化の力によって規模に応じた成長を実現します。異質なビジネス ユニットが集まり、会社が成長するための道筋と計画を総合的に作り上げられるのです。