Vena Energy 社の財務計画およびプロジェクト計画業務の転換を支援

アジア太平洋地域における再生可能エネルギーのリーダー的な独立系発電事業者 (IPP) として、 VVena Energy 社はエネルギー生産、収益、EBITDA において二桁台の成長を達成しています。さらに業績を拡大するため、Vena Energy 社は、成長を達成するための新しいプラットフォームで財務プロセスの転換を図る必要がありました。

同社は、Anaplan の初期実装を行う中で、この目的を達成するためのプラットフォームとして Anaplan が最適であると考えました。
標準化された生データ、定義、構造を Anaplan にインポートし、八つの国や地域全体で再生可能エネルギー プロジェクトを追跡するために、資産登録フローを統合することができました。

まず、財務から始め、他の業務に展開する

Vena Energy 社のチームは、中心的な財務計画/財務分析 (FP&A) を構築し、この基盤の上に業績連結モデルを構築しました。その後、人員および報酬予測のための人事モデルや、持続可能性、健全性、安全性データのモデルの追跡に Anaplan の使用を拡大しました。
「Anaplan によって、我々は主要指標と業績指標をすぐに確認できるようになり、重要なリソースを最も必要な場所に配置できています」と Vena Energy 社の最高財務責任者である Sam Ong 氏は述べています。

また同社は、自社の成長に不可欠な多くの投資計画のためにプロジェクト計画モデルも作成しました。Vena Energy 社は、アジア太平洋地域全体で 58 の太陽光および風力エネルギー プロジェクトを所有/管理し、さらに 30 以上の再生可能エネルギー プロジェクトを設計中で、100 以上のプロジェクトを企画しています。Vena Energy 社は、Anaplan で作成した予算に対する各プロジェクトの進捗を追跡しています。計画担当者は、プロジェクトが収益を生み始めるタイミングを確認できます。また、プロジェクトに遅延が発生する場合や、予算の上限に達成しそうな場合の財務への影響を把握し、迅速な修正措置を提案できます。

プロジェクト計画モデルは、プロジェクトの保険料と請求額を追跡し、数千万ドルにも及ぶ費用を必要とするプロジェクトのリスクを低減します。また、必要な場所に人材を配置し、リソースとユーティリティのバランスの調整にも役立ちます。
「Anaplan を導入したことで、どこで投資計画を実行していても、完全かつ正確に投資計画を把握できるようになりました」と Ong 氏は述べています。

HyperModel により、急速なデータの増加に対応

Anaplan プラットフォーム が提供する詳細なデータを使用することで、Vena Energy 社の月ごとの業績連結業務にかかる時間は大幅に短縮されました。しかし、新たな課題も生まれました。業績連結モデルはすぐに巨大化し、モデルを管理可能なサイズに抑えるための回避策によって、データの細度と可用性が低下しました。

この状況に対応するために、Vena Energy 社のチームは Anaplan の大規模モデル テクノロジーである HyperModel を採用しました。これにより、Vena Energy 社は、階層、リスト アイテム、サブグループ、より多くの過去年度の履歴データを自社の財務モデルに追加できるようになりました。この作業は、モデルの構造やロジックに変更を加えることなく、数日で完了しました。
「HyperModel はとても便利で、多くの時間を削減できました。これは、Vena Energy 社の成長を促進するために重要な要素です」と Ong 氏は述べています。

現在、データのアクセス性はより高くなり、便利なものになりました。Vena Energy 社の経営陣と各国のマネージャーは、Anaplan のデータを Microsoft Power BI と連携させて、計画に対するプロジェクトや資産のパフォーマンスを視覚化しています。